『幻想水滸伝Ⅰ』感想

2026/05/06


PSP版をプレイしました。クリアまで21時間。
全体的にシンプルで王道で面白かった。画面が明るいからかな? 古臭さを感じない良いゲームだった。

流石に30年前のゲーム、不便な部分がかなりあったけどダッシュがデフォじゃないこと、パーティーメンバー入れ替えに手間がかかること以外はあんまり気にならなかったです。
Switchでできるリマスター版の方がきっとプレイしやすいんだろうけど、キャラクターイラストが古い方が好み(描いてるのは同じ人らしい)だったので……。シリーズが好きになったら買い直したりするかもしれない。


パーティ
最終的なパーティーメンバー。火力で押し切ろうとしている。


ネタ元の『水滸伝』よろしく仲間を108人集めるための「本拠地システム」、楽しかった。確保した廃城にだんだん人が増えていくのが楽しいし、わざわざ各フィールドの街に行かなくても本拠地内で休息や買い物、金策ができるのが楽で良かった。あまり全体を見て回る余裕がなかったのと、キャラクターの台詞がひとつしかないのは寂しかったかな。


シナリオ

帝国の将軍である父の仕事を引き継いだ少年が、帝国側の圧政に直面し、悪巧みに巻き込まれ、父と反する立場の解放軍として立ち向かっていくお話。かつては尊敬を集めた皇帝陛下の様子はおかしく、国民の生活は苦しくて……という、まあよくあってたまるかなよくある話。

あらすじとプロローグがリマスター発売時のサイトに載ってるのですが、これはPSの時からあった説明文なんですかね? 説明書などが手元にないのでいつからのものか分からないけど、すごく良いプロローグ文だ。
幻想水滸伝HDリマスター公式サイト
>圧倒的に思えたその父を、やがて追い越す時がくることをきみはまだ知らない。
か、かっけぇ~~~~~!

ちなみにプレイヤーを「きみ」として「主人公」扱いしてくるゲームでしたが、ちゃんと名前変換機能あるし選択肢も多めだったので良かったです。男主人公しか選べないのも発売年代的に不満点ではない。どっちを選んでも変わらない(正しい方を選ぶまでループする)選択肢はないほうがいいけどね!
というか選択肢以外で喋らないわりに主人公の描写が丁寧だったと思う。周りから「ぼっちゃん」「〇〇様」と扱われて父や周囲の年上から期待を向けられて、守られながら育った少年が、自分が携わるはずだった国政によって故郷を追われ、自分の信じる道を行き、立ち向かい、そして周囲を率いる側として成長していく。良すぎるよ……。

特筆すべきは主人公の技が凶悪すぎるってことですね。
テッドから受け継いだ「ソウルイーター」は雑魚敵を即死させる単体技・全体技が使える凶悪性能で、人間もモンスターも関係なしにバシバシ殺しながらダンジョンを進むことになる。今までやってたゲームだと気絶してるだけとか、倒れた身体は残ってるとか、表現がマイルドだったけど、そういう次元じゃなくてちょっと……怖いね! 凶悪な力を使ってでも歩を進める意志の強さを求められているんだなあ……。

テッドとの別れ
テッドとの別れ。


良い味だしてるのが、やたらと展開が早いところ。描写不足といえなくもない。
親しい人・親しくなった人があっという間に死んでしまったとして、それに対して言及することがあまりない。前述の通り本拠地においてキャラクターの台詞は一人一つなので、亡くなってしまったキャラクターに向けた台詞が追加されることはない。本編中も、敵を倒してシナリオがしんみりとした展開になった時も、状況把握が済めば「次はここに行きましょう」「城に戻りましょう」と急に話が終わる。みんな切り替えが早すぎる。

バーンが本来の主人であるテオを裏切って「ここは俺が食い止める!」をやって無事生き延びて帰ってきたのに特にそれに対する反応がないのとか……。ビクトールが悲哀ある復讐譚を完遂させてしんみりしたかと思った瞬間、真横でテンガアールとヒックスがドキドキハラハラの冒険譚を繰り広げ始めたのとか……。

物語の終盤、グレミオが生き返った時も主人公との間に会話がほとんどなく、人が生き返るという超常現象に対してあまりにリアクションがなさすぎるというか、感動の再会! な演出がまったくなされないのが怖かった。部屋の傍に待機するグレミオに話しかけても変わらず「何か御用ですか?」を繰り返すのみ。死んだ人間が生き返ってるのに!?
でもその簡潔さがプレイする上では「楽」ではあったかなあと思います。戸惑うけど、あっさり具合に反して心には強く残るシナリオでした。
展開の仕方や文章が好みだったのかもしれない。想像の余地がある方が自分の「こうであってほしい」を反映しやすいからだと思います。


キャラクター

108人いてほとんどキャラ被りせず魅力的なのがすごい。

クロン


街の名前を教えてくれるRPGのNPC的キャラのクロンくん。きゃわい~ッ。
※主人公の名前を「ミズノ」、城の名前を「オオシズク」にしました。

EDでみんなのその後が爆速で流れていくのですが、なにせ108人分を休みなく読まされるのですべてを把握する難易度が高かったです。

メインキャラクターは前線に経つことが多かったからか最終的に行方不明になったり死んだりしてて、とても辛い。最後の戦いまで頑張ってくれた軍師・マッシュも、解放軍の勝利を見届けた末に亡くなってしまった。子供たちが先生の帰りを待ってるんですけど!

で、グレミオって萌えキャラじゃないですか!?
>「ぼっちゃんが、弟・・いや、息子のようにさえ思える時があります」
こういうタイプの子離れできない系(何系?)って久しぶりだったので脳が喜んでいる。
ただ、やはり距離の近い親ポジって主人公の成長の妨げになってしまうので、死亡という形で中盤で一時離脱したのも分かるな~って感じだった。

グレミオ



↑人喰い胞子に食べられてしまったグレミオと、マントと大斧を前に膝をつく主人公。辛すぎる。
最後に仲間を108人集めていれば生き返るのも、命の取り扱いがアレだけどプレイヤーにとっては良い救済でした。エンディングでいずこかに行った主人公を追いかけてくれるしね。


2が1の続きではあるらしいから、行方不明になってしまったビクトールやフリックがまた登場するのを期待しています。1の主人公もなんらかの形で登場したら嬉しいな~。「前作主人公」という概念が大好きだから……。

※クリア後にセリアへ走ってステッカーを買いました。発売されてるのはプレイ前に知ってたけど、プレイするのだいぶ後にするつもりでスルーしていました。残ってて良かった……。

ステッカーの写真


主人公とグレミオ、2のキャラクター、ビクトールとフリック。
幻想水滸伝2はアニメの始まる10月までにプレイできたらと思ってます。


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