『テイルズ オブ ザ テンペスト』感想
2026/06/15
中古500円で買った、というのを前提に読んでください。
買った時点で確認した評判は「褒められる出来ではないが磨けば光る」や「キャラクターは好き」というもので、それに加えてクリア時間が短い、ということなので何か好きになれる要素が一つでもあったら嬉しいな~と思ってプレイした。
クリアまでの時間はサブクエ半分くらいやって9時間半。
良かったところ
・シナリオ。流石に短すぎて駆け足、展開が急、などはあったけど軸の部分は面白かった! ヒトとは違う獣の血への苦悩、自分とは何か、異種族との諍い、立場によって変わる問題への対処法、誰かが誰かへ向ける気遣い。最低限、主人公カイウスの問題は丁寧に書いてるな~と感じたし、楽しめた。
・キャラクター。なんか、かっこいいよりもかわいいの方が多かったな。ルキウスくん顔かわいすぎる!
・テント。仲間が焚火を囲んで会話するイベント。チャット、スキットがない代わり? 内容は無難だけど焚火を囲むというシチュエーションと仲間が絆を深める様子が見れるのは良かった。
・お兄様~♪ 他国の王子であるティルキスの変装のため、兄妹として振舞うルビア。嘘とはいえ兄妹プレイをするのって萌え萌え~♪って思ってたら最後までお兄様呼びしててウケた。なんだったんだ。

いまいちだったところ
・戦闘。3人しかパーティに入れられず、技の数・エフェクトが少なく、移動や方向転換が難しい。DSのボタンはぷちぷちしていて連打に向かない。
・フィールドの移動がとにかく長かった。ゲーム時間の2-3割(つまり2-3時間)は移動だったんじゃないかな……。感覚的にはもっと。ホーリィボトルを使ってもそれなりの確率でランダムエンカウントする。
・他。システム音がうるさいがすぐ慣れる/メニューが使いづらい/料理が難しすぎるので買った材料を全部売った/おそらく中ボスに相当する黒騎士が弱すぎる
・切実に、フル手書きアニメ版のOPが見たい! 可愛くてかっこいい、素晴らしいキャラデザがもったいない
クリア後、最初に思ったのは「ルキウスくんcv.斎賀みつきなのに喋んないんだよな」だった。正確には戦闘中だけ喋る。戦闘中・料理時以外はボイスなしだからほとんどのキャラクターの声を聞いていない。
シナリオは、全体的には良かったと言える、感動する場面、素敵だなと思える場面が多かったけど、この物語が始まった元凶、つまり敵たちの描き方はあっさりしすぎていたかも。敵もけっこうな被害者だから、救われないな~と感じる。戦って殺して終わりでは可哀想というか、勧善懲悪の物語ではないからこそ、描写不足を感じた。その部分は他のテイルズ作品において敵のフォローがしっかりしてるからこそ感じたのだと思う。
やってることが大量虐殺や拷問なので許されないし、みんな私欲のために動いているといえばそれまでではある。
父親がリカンツであり血のつながってない養父と知り、レイモーンというヒトとは違う種族について苦悩するカイウスに、フォレストが「他人は他人、自分は自分」「それは他人からみたおまえも同じこと」と励ましたシーンなんかはじ~んと来た。
フォレストはリカンツ(レイモーンの民)としてカイウスによく助言し、訓練もしてくれるし、良いキャラクターだった。
そしてカイウスの旅の主目的だった父親救出からの、敵に操られた父親の暴走、望まずに父親を傷つけてしまう展開、自分にも実は流れていたリカンツの血の暴力性に恐怖する流れは、本当に……見ていて辛かった……。父親はカイウスを庇って死んでしまうし……。

辛いよ~
ただ揺れ動きながらも仲間に支えられ、再び前を向く姿には15歳とは思えないほどたくましさを感じる。
ルビアも両親の死があり、目の前でリカンツとなったカイウスの強さに怯え、迷ってしまうけど最終的にはカイウスを信じる流れで良かった。(というかルビアの拒絶に対してショックは受けつつも、それを尊重しようとするカイウスが強い。良い主人公だ。)
異端審問官として登場し、のちに生き別れの兄弟だと発覚するルキウスとのやり取りは全体的に唐突ではあるけど、育った環境が違うがゆえに考え方も違い、相容れないまま話が進んでしまう部分は面白かった。自分がしていることを薄々間違っていると思いつつ、父であり教皇という身近な存在に従ってしまうルキウスが、戦いを経てカイウスに助力するようになる展開は嬉しい。
最後、マジで生きてて良かった~!

お顔がかわいい
細かいことを言うと……。
ルキウスの複雑な感情とか、ティルキスがかなり序盤からアーリアに好意持ってるっぽいのとか、アーリアがスパイやりつつカイウスの真っ直ぐさと境遇に感化されてるのとか、イベントがなさすぎるせいか雑に感じた……というかもうちょっと何かない?となってしまった。
特にティルキスとアーリアについては、この美男美女のロマンス要素ってもうちょっと……いけるでしょう! 立ちはだかる黒騎士アルバートが実はアーリアの幼馴染(でたぶん初恋っぽい、少なくともかっこいいと思っていた)っていう美味しい要素もある。アルバート自身は没落して追いやられた過去から上に上り詰めることにしか興味がなく、アーリアは役に立つから全部終わったら王妃くらいにはしてやるけど?程度だけども。
あと、ゲームシステム的に弱すぎるだけで実際はかなり腕の立つ男ではあるのだろうし……。アルバートもティルキスに負けず劣らずハンサムですし……。なぜか弱すぎるだけで……。
いや、本当に、何度も挑んできてはすぐ倒されるし、最後の戦いではアルバートにトドメを刺したカイウスの「イヤなヤツだったけど、哀れな感じもするな」というあんまりにもあんまりなまとめ方には思わず笑ってしまった。
主人公カイウスとルビアの間には、ツンケンしながらもお互いを気に掛ける様子や素直になれない心情が読み取れて良かった。
「こいつなんか!」「あんたなんか!」を一生やってる思春期すぎる子供なんだけど、まあ可愛かった。お互いになかなか素直になれないベタベタなケンカップルでも、最後の最後に「好き」と言えたカイウスは……偉いよ!

よく言った!
と、他に恋愛要素やら細かいことについて書いてたら長くなってしまったので日記ページに書いておくことにした。2026/06/15です。これは他作品をプレイしたり時間が経つと変わっていく考えだと思うから、流れる場所に置いた方がいいと思って。
次はイノセンス→ハーツの順にプレイするつもり。エターニアはPSP版を買っちゃったけどリマスター版が発売されたらそっちを買う予定。
ただ直近でやりたいことが以下なので、未知の作品がいつ始められるかは分からない。
・幻想水滸外伝
・TOSゼロスを好感度トップにする2周目
・TOV3周目に行く前のGRADE稼ぎ
夏の暑さに負けず頑張るぞ